3月になっても未だ寒い日が続くなか、漸く春らしい暖かな日も増えてきました。 3月最初の週末の7日と8日、松戸駅近くの坂川沿いで「第14回 松戸宿坂川河津桜まつり」が開催されました。さっそく満開の河津桜に彩られた坂川沿道を、散策してきました。
■ 満開の河津桜で賑わう坂川の両岸
坂川河津桜まつりの会場は、JR松戸駅西口から徒歩5分ほどの流山街道(=旧水戸街道)春雨橋脇の親水広場から、小山樋門(レンガ橋)までの約500mの坂川沿いの通りです。坂川の両岸には30本ほどの河津桜が植えられています。染井吉野の開花に先駆けて咲き誇る河津桜の花びらが、春の訪れを待ち侘びる人々を迎えてくれました。



■春雨橋親水広場に並ぶキッチンカー
坂川の西岸には、春雨橋親水広場にワッフル、かき氷、パスタ、ハンバーガーなどのキッチンカーが所狭しと並んでいました。地元の名物「矢切(やきり)ねぎ」を丸焼きして販売する様子を初めて見ました。この広場では家族で楽しめる屋外イベントも開催され、子供たちの歓声が祭りを盛りあげていました。




一方、坂川の東岸には河津桜の間に松戸神社、松龍寺、慈眼寺など由緒ある神社仏閣が連なっています。松戸神社は1626(寛永3)年創建の松戸の総鎮守とされ、徳川光圀が鷹狩りの際に立ち寄ったという逸話が残されています。松龍寺は、山門に掲げられている三つ葉葵の紋章がひときわ目を引きます。徳川家歴代将軍の鹿狩りの際に休息所に指定され、また参勤交代などで往来する水戸徳川家からの信仰と保護を受け、三つ葉葵の使用を許されたとの説があるようです。慈眼寺は鎌倉時代末期創建の古刹で、修験道の信仰修行にも深く拘わってきた寺院だそうです。





■石畳風の歩道に並ぶお店と溢れる春の活気
親水広場の先、坂川西岸・川沿いの坂川5号橋から慈眼寺前の不動橋までの道は、「石畳風」に整備されました。河津桜の鮮やかなピンクと風情が増した石畳風の歩道は「フォトジェニックな散歩道」に進化した感があります。行き交う人々がすれ違うのもやっとな通りには、焼きそば、ビール、唐揚げ、もつ煮、チョコバナナの屋台や、恐竜やパンダのぬいぐるみのくじ引き店など、大人も子供も楽しめるお店が軒を連ね、どこも賑わっていました。やはり「花より団子」。お祭りでは焼きそばの香ばしい匂いや、キンキンに冷えたビールが気になります。足下の石畳に気がつくのは、人がまばらになってからですよね。 この決して広いとはいえない通りを、手をつないだカップルやベビーカーを押す親子連れ、立派なカメラを抱えて撮影スポットを探す人々などが縫うように歩き、誰もが満開の河津桜を愛でながら、賑やかなお祭りの雰囲気に浸っているようでした。






■松戸名物の「矢切ネギ」の売店もありました。
松戸の春の風物詩ともいえる、地元名物の「矢切ネギ」。 生産量の関係からか谷中、深谷、下仁田のネギなどより知名度は低いかも知れませんが、おいしさは勝るとも劣らないのではと思います。賑やかな飲食ブースの傍らに、知る人ぞ知る名品の販売コーナーもあり、ネギの包みを抱えて桜を見物する人もいました。
■レンガ橋(小山樋門)辺りの歴史遺産
桜まつり会場の最南端には、小山樋門(こやまひもん)という三連のアーチが美しいレンガづくりの橋があります。この橋は1898(明治31)年に建設され、2016(平成28)年の土木学会から歴史的土木構造物として認定された(=「選奨土木遺産」)の顕彰碑が、橋詰に近い坂川の西岸に設置されています。またカメラ好きの江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜が撮影した坂川の風景を記す碑があります。慶喜は弟である水戸藩最後の藩主・徳川昭武を松戸にある昭武の別荘・戸定邸(とじょうてい)を度々訪ね、1905(明治38)年4月に戸定邸近くの坂川の風景を撮影したことを示す碑が、坂川の東岸に設置されています。


2016土木学会選奨土木遺産

■おわりに:松戸の春はここからが本番!
川面に映る桜、美味しい屋台飯、そして新しくなった美しい石畳。 松戸の街のすぐそばに、こんなに豊かな春がある。そんな再発見ができた、大満足の週末でした。夜にはライトアップも行われており、昼の活気とはまた違う、しっとりとした夜桜を楽しめます。
松戸市では河津桜まつりの後は、3月最終の週末に市内の常盤平、八柱、六実などで桜まつりが予定されています。松戸で歩行者天国で桜並木を見物できる機会は、これからです!!
【開催概要・アクセス情報】
今回の「河津桜まつり」の基本情報をまとめました。来年の計画の参考にしてみてください。
| 項目 | 内容 |
| イベント名 | 第14回 松戸宿坂川河津桜まつり |
| 開催日 | 2026年3月7日(土)・8日(日) |
| 会場 | 松戸市 坂川沿い(春雨橋親水広場~松戸神社周辺〜レンガ橋) |
| アクセス | JR常磐線・新京成線「松戸駅」西口から徒歩約5〜10分 |
| 主な内容 | 河津桜の観賞、キッチンカー・屋台出店、地元産品の販売、ライトアップ(夜間) |
| 主催 | 松戸宿坂川河津桜まつり実行委員会ほか |
もし来年河津桜まつりに行くのならば、 坂川沿いは道幅が狭いため、歩きやすい靴で行くのがベストです。松戸神社へのお参りとセットで歩くのもお勧めです!

