2024年11月、栃木県足利市へ日帰りで街ブラの旅に出かけました。今回は歴史ある街足利に数ある名所旧跡の、代表ともいえる足利織姫神社、鑁阿寺と史跡足利学校跡をご案内します。地元で評判のグルメスポットは、次回紹介させていただきます。
1 足利の名所旧跡
①足利織姫神社(あしかが おりひめじんじゃ)
織姫山の中腹に立つ足利織姫神社には、一の鳥居から本殿へと229段の階段が続く男坂=本坂と、鳥居左側の赤、黄、緑、青、紫などの七色の鳥居が連なる女坂=縁結び坂があります。
女坂登り口のおば様二人連れに「縁結びの参拝ですか?」と声をかけると、「そう見えます?」と笑顔が返ってきました。




坂の途中には沢山の記念碑
私はもちろん男坂をゆっくり登りました。男坂の途中には、足利氏家系図の石碑、郷土の経済や文化の発展に尽力された偉人たちの像などが設置されていました。
幾つもの記念碑を目にして、ふと学生時代に学んだ政治学の用語「ミランダ」を思い出しました。ミランダとは「芸術、儀式、歴史の美化、大衆動員などによって大衆の情動に訴え、権力が神聖で壮大なものとして正当化される状況」(有斐閣「現代政治学小辞典」)のことです。どこの観光地や史跡でも見かける類のものですが、織姫山を訪れた市民や観光客などに、足利市や足利将軍家への郷土愛、帰属意識、親近感などを醸成する装置といえましょう。
(え!? 蘊蓄が鼻につく! 新米のブログ書きゆえ、どうぞお許しください。)




足利市観光協会のHPの紹介
織姫神社について「1,300年の歴史と伝統を誇る機業地足利の守護神が奉られており、産業振興と縁結びの神様として足利市民に広く親しまれています。この神社は、明治12年に建てられましたが、翌13年に火災により焼失してしまいました。その後、昭和9年に社殿再建に着手、3年の歳月をかけて当時では珍しい鉄筋コンクリートで昭和12年、現在の社殿が完成しました。朱塗りのお宮は緑に映え景観が美しく、また境内からは関東平野を一望できます」と紹介しています。確かに眺望もよく、また「縁結びの神様」らしく、何組かカップルの参拝客もいらっしゃいました。
足利市観光協会 足たび公式サイト | 足利市観光協会 | 学び舎のまち足利
〈足利織姫神社〉
栃木県足利市西宮町3889
②鑁阿寺(ばんなじ)
鑁阿寺は足利氏の館跡で、大正11年に国の史跡に指定され、広大な敷地は現在「大日苑」という都市公園になっています。境内への入場は無料、国宝の本堂、重文の一切経堂などの拝観は有料です。今回は境内を散歩しただけですが、豊かな緑と風格ある建物を配した空間のある足利には、歴史の重みとともに憧れを感じます。


鑁阿寺には多くの国宝、重文
鑁阿寺のHPは「鑁阿寺は、鎌倉時代、建久七年(1197年)に足利義兼によって建立された真言宗大日派の本山。山号は金剛山。本尊は源氏、足利氏の守り本尊である大日如来」で「約4万平方メートルに及ぶ敷地は、(中略)現在でも、四方に門を設け、土塁と堀がめぐらされており、平安時代後期の武士の館の面影が残されて」おり「『史跡足利氏宅跡』として、(中略)国の史跡に指定されており、現在では『日本の名城百選』にもなっている。」「境内には、本堂のほかにも、鐘楼(しょうろう)、一切経堂(きょうどう)が国の重要文化財、東門、西門、楼門(ろうもん)、多宝塔(たほうとう)、御霊屋(おたまや)、太鼓橋(たいこばし)が栃木県指定の建造物で、その他、市指定の建造物も多数あり、その他建造物以外にも、彫刻や文書、美術工芸品など、中世来の貴重な宝物類も多数残され、今に伝わっている。」としています。格式が高く、お宝テンコ盛りのお寺ということです。
また足利市HPには「 春は桜、秋はいちょうの黄葉が素晴らしく、市民には『大日様』と呼ばれ親しまれています。」と紹介されていました。


〈鑁阿寺〉 足利市家富町2220
国宝 鑁阿寺
③史跡足利学校
足利学校は日本で最も古い学校として知られています。足利の名を冠する旧跡なのでゆっくり見学しようと思っていましたが、雲行きが怪しくなるという天気情報を得たため、史跡外回りの写真撮影だけで我慢し、先へ急ぎました。



足利市観光協会と足利市役所のHPによる紹介
足利学校は鑁阿寺の南に隣接し、その遺跡は大正10年に国の史跡に指定されています。 創建については奈良時代の国学の遺制説、平安時代の小野篁説、鎌倉時代の足利義兼説など諸説あり、どれが正しいか解明されていないそうです。しかし室町時代中期、関東管領になった上杉憲実が学校を整備し、書籍の寄進や庠主(校長)を招き入れ学生を養成したと伝えられています。16世紀初頭の生徒は三千人を数え、天文18年(1549)にフランシスコ・ザビエルにより「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」として海外に紹介されているそうです。その後 江戸時代末期には「坂東の大学」の役割を終え、明治5年に幕を降ろしたとのことです。
現在の姿は落雷により消失した江戸時代の姿を復元し、当時の学徒の勉強の様子を見学できるよう一般開放されています。〈史跡 足利学校〉足利市昌平町2338
☎0284-41-2655
参観料 一般480円 休館日は第3月曜日(祝日、振替休日は翌日)
受付時間 4~9月は午前9時~午後4時30分、10~3月は午後4時まで。
史跡足利学校 | 足利市 公式ホームページ
2 花乃湯 ~ 名所ではありませんが
花の湯は、宮沢りえ主演、オダギリジョー、松坂桃李らが出演した映画『湯を沸かすほどの熱い愛(2016年公開)で、宮沢りえが夫と営んでいた銭湯です。2023年4月から休業中と聞いていましたが、もし再開していれば旅の想い出にひと風呂浴びるのもイイと思いつつ現地に向かうと‥‥やはり休業中でした。一応建物は取り壊されてはおらずホットしましたが、残念ながら再開は難しそうな雰囲気を感じました。何か地域の賑わいに活かされることを期待したいものです。



〈花乃湯:休業〉足利市巴町2541-1 花の湯(休業中) – ゆる~と
おわりに
今回街の中心部に歴史ある名所旧跡が集積している足利市を訪ねて、古都の伝統と風格を感じ、何かほっとした感覚を抱きました。次回は足利市で庶民が楽しむグルメスポットを紹介します。しばしお待ち願います。 名所旧跡旅街ぶら

